誰にも言うなよ ~結婚式の後始末~

「絶対に動かないでください……」
と言うと、

「やめろっ」
と明巳が叫んで逃げた。

「やっぱり怖い、やめろっ」

「明巳さん、ほんとうに目薬苦手なんですね~」

「違うっ。
 お前がなんか怖いんだっ。

 あと、こういうのって、膝枕とかしてくれてやるものなんじゃないのかっ」

「恥ずかしいじゃないですか。
 寝た状態の方がいいのなら、そこに寝てください」

 明巳は冷たい床の上に横たわった。

「冷たい……

 痛い……

 なにもドキドキしない……」

「はい、さしますよ~」
とほたるは明巳の文句をスルーして、目薬をさした。

 明巳が目を閉じてしまったので、上手く入らなかったが。

 目をパチパチしているうちに入ったようだった。