誰にも言うなよ ~結婚式の後始末~

 


 そうそうに仕事も終わったので、それぞれが自分の職場に戻る前に、なんとなく一緒にランチをすることになった。

「あんたたちに育てられたとか、ちょっと不安なんだけど。
 三つ子の魂三つまでって言うじゃない」

「三つまでならいいじゃないのっ」
と母と実里が揉めている。

 ……この二人、ちょっと似てるな、と思いながら、ほたるはその向かいに、明巳と並んで座っていた。

「そういえば、あんたたち、いつもご飯とかどうしてるの?
 どっちも作りそうにないんだけど」

 まさか、毎日、外食?
と母に問われる。

「あなたも作りそうにないですけど?」
と実里がまたすかさず、喧嘩を売っていたが。

「自分じゃ作らないけど。
 いつも手作りの店で買ってきてるわよ」

「足で作らないんだから、何処でも手で作ってるでしょ?
 ていうか、シェフが作ってるとかじゃないの?」

 はあ? と母は言う。

「政略結婚の嫁ぎ先から飛び出したんだから、そんなわけないじゃない。
 シェフが一緒に飛び出してくれるわけもないし」

 いや、新しく雇ったらいいのでは……。