誰にも言うなよ ~結婚式の後始末~

「まあ、今度、家に帰ってあげなさいよ。
 おばあちゃん待ってるわよ」

「はい。
 まあ、たまには帰ってるんですけどね」
と言ったほたるの言葉に、

「帰ってるのかっ?」
と何故か明巳が衝撃を受ける。

「何故、俺を連れて帰らない……」
と言う明巳に、

「えっ?」
と言うと、横で、実里が笑っていた。

 そのとき、シンプルなセットアップを着てみた心凪が更衣室から出てきた。

 明巳が店員らしく歩み寄って微笑み、
「いかがですか?」
と鏡に姿を映してみている心凪に聞いた。