俺に関わるなと言われても、これはひどい。
一日一ゴミ捨てでは、きっと地球が終わっても、この家は片付かない。
たぶん、日々、量産されてるしな、
と思いながら、ほたるは、かつては美しかったのだろう邸内を見回す。
かと言って、私も掃除は得意ではない。
でも、業者入れるのも嫌だって話だからなー。
っていうか、あの人のことって、人から聞いた話でしか知らないんだが……。
ところで、キッチンは使ってもいいのだろうか。
お風呂はいくつかあるから、部屋に近いのを使わせてもらってるけど。
キッチンはひとつなんで、共有部分になるのかな。
なんだか大学の寮みたいだ、と思うと、ちょっと緊張がほぐれ、笑みがこぼれた。
いきなり結婚させられ、夫の姿は見ない。
そのうえ、だだっ広いゴミ屋敷に勝手に住めとまで言われては、さすがのほたるもずっと落ち着かない気分だったのだ。



