姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―


***

午後12時。某神社入り口の鳥居近くにて。

「なんだよ、もう帰るとこなのかよ!」

「涼ちゃんひーちゃん、お待たせ〜⭐︎」


パーティ仕様のスーツ姿の広瀬真と榛名聖が待ち構えていた。

ちなみにすぐそこの道路にはなんか高そうな黒塗りの車が停まっている。

「鬼電に鬼メッセージされたから新年の祝賀会抜けてきたっつーのに。無駄なことしたわー。」

「ひーちゃん振袖似合ってるよ〜。馬子にも衣装ってやつ。」

2人の姿から察するに、ちょっと頑張って来てくれたのだろう。これも友達の力か。

「うふ、うふふふふ…。」

「うわ何、いつになくニヤけてて怖ぇんだけど。」

「新年のめでたさについに壊れちゃったかねぇ?」


失礼な言葉も今日だけは許してあげよう。

……ちなみにちゃんと覚えてはおくから、覚悟しておけ。


わいわいと喋りながら歩きだす3人を、上機嫌で追いかける。

友達と迎えた新年!
今年はますます楽しくなりそうだ。