あの後、美容室の上にある部屋に移動させてもらって、雅さんお勧めの肉が入っているのにヘルシーなハンバーガーを食べた。

食後は少し二人で休憩をして、二階のお店としては使われていないところに招かれた。

二階は上ってすぐのところに衣装がズラズラ―ッと並んでいて、雅さんは私を手招きする。

雅さんに近寄ってクルクルと周りを見てみると、レッスン用ウェアからカジュアルな私服まですべてが揃っている。

「似合いそうな服をドンドン渡していくから、奥にある試着室で着替えて」

そう言いながら雅さんは私に数着服を渡してきた。

「これ着てきて頂戴。靴はこれね」

靴と服を渡した雅さんは、何かを呟きながらまた服を選び始めたので、雅さんがさっき言っていた試着室に向かうことにした。

まっすぐに進んでいくと、そこにはカーテンがしまった小さな個室が三つ程並んでいる。

私はそのうちの一つに入り、籠の中にドサッと服を広げて靴を床に置いた。