眠り姫が溺愛されちゃいました!?

自分の思考に寒気を感じながらも、結姫を見守る。

というか……風邪引いてないか?

こいつは三十分も外で寝ていた訳だ。普通だったら風邪引くな……。

……アジトに連れていくか。



「星先輩……?……きゃっ」

「湊、椿。アジトに連れていくぞ」

「りょうか~い!」

「結姫ちゃん、少し我慢していてね」



俺は結姫を抱えながら、アジトに向かった。

……いわゆる、お姫様抱っこというもので。

これがいちばん抱えやすいからな。それにしてもこいつ、軽すぎだろ……。ちゃんと飯食ってんのか?



「星先輩っ……、下ろしてください……っ」

「どうしてだ?」