なあ……結姫。

俺たちは本気でおまえのことを知りたいと思ったんだ。

だから……教えてくれ。おまえに、何があったのかを。



「湊、結姫のことをもう一度調べろ。全部だ」

「も~、人使いが荒いな~。ま、僕も調べたかったしね!」



腕の中ですやすやと眠っている結姫に向かって、俺はとあることを誓った。

☆     ☆     ☆

三十分後……。

結姫は急に起き上がって目覚めた。



「あれぇ……私、また寝ちゃってました……?」



眠い目を擦りながらふわふわしゃべる結姫の姿は、まるで天使のようだった。……俺が言うと気持ち悪いか。

いや……でも、あれは天使だろ……。