感情を失くしてどうでもいいという顔。

初めてあったときのアイツや女友達といるときのアイツの顔は、感情豊かに話していた。

それこそ、ころころ感情が変わって、見ていて飽きないようだったし……。



「じゃあ、明日の朝に図書室集合ね~。みんな寝坊しないでよ~?」



そう言いながら、いつも寝坊しているのはお前じゃねぇか。

こいつは徹夜でアイツの情報を集めるんだろうな。

そんなどうでもいいことを考えながら、俺たちは自分の寮に帰った。

☆     ☆     ☆

「みんな、おっはよう~!」



……朝からうるせぇ。

てか、こいつが朝の約束を守ったのって初めてじゃないか?

それだけ知りたいのかよ、アイツのこと……。