さっきのアイツの顔……頭に張り付いてはがれない。

たぶん、椿と湊も同じことを思っているだろう。



「う~ん……」



実際、二人ともずっと無言だ。



「不思議なんだよねぇ、結姫ちゃん~。いくら調べても情報が出てこないんだよ~。まるで、誰かが結姫ちゃんの情報を命がけで守っているみたいに……」



そんな湊の呟きに俺と椿は驚いた。

湊はどこの誰であろうが絶対にターゲットの情報を集められる優秀な人材だ。

そんな湊がアイツの情報を出せねぇのか……?

ずっと一緒にいるからわかる。

湊は情報に関してはできないことはない、と。



「ま、明日は月城先生のとこ行こ~っと」