「彩心ちゃん……。あひはほう」

「こら~!食べながらしゃべらないの!」

「えへへっ……」

「……え、何このかわいい生き物」



彩心ちゃん……?どうしたのかな……?

でも、お弁当美味しいっ……!

今までは一人で食べる毎日だったし、久しぶりだな、誰かと食べるご飯。

もちろん、柚姉とも食べるけど、柚姉は仕事で忙しいし。



「「「きゃー!!」」」



な、何っ……?

黄色い悲鳴が聞こえて、反射神経で思わず耳をふさいだ。



「夜桜の人が来たのよ。No.1暴走族の」

「暴走族……」