目の前には、頭から大量の血を流しているお姉ちゃんがいて。

私の頭は真っ白になった。

また……私は家族を暴走族に奪われるの……?



『よお。お前の姉貴、ボロボロだなあ、おい』



あなたは……誰?

この人、確かお母さんとお父さん学校殺されたときにもいたような……。



『お前の両親と姉貴は、お前が殺したようなもんだなあ?』



そうだ……。お母さんとお父さんは私がかばっていれば、救急車で助かったかもしれない。お姉ちゃんだって、一緒に帰っていれば助かったかもしれない。

全て……私のせいだ。

お母さん、お父さん、お姉ちゃん……。

私のせいで……ごめんなさい……っ。