一体、あの女は何者だったんだ……?

しばらく俺たちは考えたが、誰も答えにたどり着くことはできなかった。

……少し探ってみるか。



「おい、湊」



情報関係なら、湊に頼むのがいちばんだ。

だってこいつはハッカーだしな。



「分かってるよ、星くん。結姫ちゃんのことを調べておくね~」



そう言って、湊は自分の寮部屋に帰っていった。



「俺たちも帰ろっか、星」

「……そうだな」



それからずっと、女……月城結姫のことが頭から離れなかった。