空き教室のドアを開けると、寝られそうな机が置かれていた。

一回、眼鏡と三つ編みを外してみようっ……。

素顔になると、さっきよりも眠気が軽くなった。

最初からこれなら良かったのかも……。



「おやすみなさい……」



でも、これがいけなかった。

これから私の嫌いな『彼ら』と関わらなくてはならないことを、私はまだ知らない。