霧島くんの言葉に揺れる胸の鼓動を落ち着けようと、わたしは深呼吸した。
「……で、そのアプリって……今はどうなってるの?」
思わず口からこぼれた問い。
ふざけて笑ってる場合じゃない、って本能が訴えてた。
霧島くんは少し黙ってから、スマホを取り出す。
「確かめてみるか」
彼の指先が画面を滑る。
わたしも慌てて自分のスマホを開いてみた。
けれど、普通のアプリ一覧には見当たらない。
──そのとき、同時に震えた。
「……通知?」
画面を開いた瞬間、胸がぎゅっと縮む。
そこには見慣れない黒いウィンドウ。
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『第10ミッション:真実の恋を見つけろ』
※制限時間なし
※任意クリア可
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「……これって」
「……やっぱり、まだ続いてたんだ」
霧島くんの低い声。
わたしの鼓動は一気に早まる。
終わったと思ってたものが、まだ生きてる。
しかも最後のミッションは、ただ一行。
「真実の恋を……見つけろ」
読み上げた瞬間、胸の奥でざわつきが広がった。


