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《ペアで“恋バナ”をしながら10分間過ごせ》
《条件:他の人に聞かれない場所で実施すること》
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「……ちょ、ま、恋バナって何!? 」
図書室の隅で騒ぐりんを、奏都くんが「シッ」と唇の前に人差し指を持ってくる。
「他の人に聞かれないようにってことは……このまま図書室で話そう」
「いや、そこ!? 恋バナに突っ込もうよ!!」
静かに叫んだりんのツッコミを受け流した奏都くん。
……いや、だって恋バナって一番やばくない!??
図書室の奥、カーテンで仕切られた小さなスペース。
しんとした空気が心臓に響いてくる。
「じゃ、始めるか。……恋バナ」
「いやだから、改めて言わないでくれない!? 心拍数が跳ね上がるの!」
「……そのリアクション、心配になるわ」
「大丈夫です……!今すっごく、耐えてるんで……!」
りんはぎゅっと拳を握る。
ペナルティ解除には“ときめき度50%以下”が条件。
今はまだ、68%。……全然ダメじゃん。


