恋愛禁止ダンジョン、攻略中。




りんは彼の顔をまっすぐに見た。





「もしこれが本当なら、簡単には終わらせられない。
……協力して。奏都くんとじゃないと、きっとダメだと思うの」





しばらく沈黙が落ちる。
奏都くんはポケットに手を突っ込んだまま、りんをじっと見つめた。

そして、ぼそりと。





「……俺が断ると思った?」





その目は、迷いや冗談もなかった。
りんの顔が少しだけ明るくなる。





「このアプリのこと、もっとちゃんと調べよう」

「うん、ありがとう……!」

「ミッションもこなしながら、少しずつ探っていこう」

「……ありがと、一緒にいてくれて」

「……俺のほうこそ」





その声は小さくて、でも確かに優しくて。

りんの“ときめき度”が、また少しだけ上がった気がした。

その静けさを破るように、スマホが鳴った。



《新ミッションを受信しました♡》