りんはバッジをぎゅっと握った。
「あっ……う、うん……べ、別に?ちょっと通知がうるさかったくらいで?全然?平気だし?」
全然平気じゃない!!!
顔が熱い。動揺バレてない?これ絶対50%以上また上がってるよね!?
奏都くんは、ほんの少しだけ目を細めて、それから静かに言った。
「……悪かった」
「へ?」
「俺のせい、だろ。……名前、呼んだから」
その言葉に、りんの頭が一瞬、真っ白になった。
たぶん、ここで何かちゃんと返せたらカッコいいんだと思う。
でも。
「い、いや、あの、その、あれは事故というか運命というか、わたしが勝手に心拍数あげただけというか……!!」
「…………は?」
「えっ!?や、いや、その、なんでもないですッ!!」
奏都くんの目が「何言ってんの?」ってなってる。
スマホがまた、ぶるっと震えた。
見なくても分かる。……絶対上がった。


