ピロン。
通知が鳴り、赤くなった顔を隠すようにスマホを開く。
《現在のときめき度:49% → 51%》
《ペナルティ♡》
《あなたのときめき、バレました♡》
《アプリ内掲示板 更新中…》
……。
\ピロリーン♪/
次の瞬間、全校生徒が使用しているアプリ内掲示板に、りんの名前がドドンと晒される。
《星川りんさん、ときめきオーバー♡》
《ペア:霧島奏都さん》
《ペナルティ:恋愛禁止バッジ装着・禁恋日誌 提出義務》
「いやあああああぁぁぁ!!!」
その場で、膝から崩れ落ちる。
ついに……ついに、ときめき度オーバーしてしまった!!!
「りん……どうした……?」
「どうしたじゃないよ!!名前呼ばないでよ!」
「そんな理不尽な……」
奏都くんは眉をひそめ、ほんのすこし──ほんのすこしだけ、口元を緩めた。
その笑みは、たぶん誰にも気づかれないくらい控えめで、
でも、わたしの心だけは確実に狙い撃ってきた。
「……りんが呼んだから、返しただけだろ」
わたしの弱い、その笑顔を見せないで!
やめて!その顔、絶対“ときめき+3%”ついてるやつだからぁああ!!!
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