恋愛禁止ダンジョン、攻略中。








「おっはよーっっ!!」





……じゃない!!!

朝からなに「おっはよーっ!」だよ!?
霧島くんの寝顔、脳内リピートしてるくせに!?
冷静ぶってる場合じゃない!


靴箱の前で、声を張り上げようとしたその瞬間。
脳内にフルボリュームで霧島奏都の寝顔がリピート再生されて、りんはその場でつまずきそうになった。


なにあの、クール男子の寝顔とメモ……。
いやちがうし!ときめき?ときめきじゃないし!?


でも“ときめき度”、徐々に上がってきている。


教室に入ると、いつものようにワイワイとした声。


その中に、ひときわ静かな影があった。
霧島くんが、席に座って本を読んでいた。





「……あっ」





つい、声が漏れてしまった。


霧島くんが、ぱらりとページをめくる仕草。
相変わらず無表情で、誰とも話さず、ただ静かにそこにいる。


……なにそれ、昨日の寝ぐせ男子と同一人物??ずるい。静かにしてるだけでカッコいいとか、ほんとずるい。
あの人が、昨日わたしに、プレゼントくれたんだよなあ……。


りんのバッグの内ポケットには、まだあのメモが入っている。


もう、これ、顔合わせたら、絶対バレるやつじゃん……!





「……りん、さっきからなんか変」





席に座った途端、明日香にジロッと見られる。





「な、なんも変じゃないよ!?いつも通り、超元気ピンク色☆だけど!?」

「えーうそくさ。顔めっちゃ赤いし。てか、さっきから霧島くんの方向見て3回フリーズしてたよ?」

「……っっっ!?」





やばい、やばい、フラグ立ってる!!
ていうか、これ絶対“恋バレ”ルートじゃん!ミッションどころじゃないんですけど!?