「たまに」
星野くんが望遠鏡のセットを終える。空には一番星が浮かび始めていた。でも、遠くはまだオレンジの夕日が見えている。まだ完全に夜にはなっていない。星が本格的に見えるのはもう少し先だ。
「じゃあ、星が見えるまで中学三年の地学のおさらいしよう!」
「わかった」
星野くんが屋上に寝転びながら言う。私も彼から少し離れて寝転んだ。……空って、こんなに綺麗で広かったんだ。
「星や太陽は東からのぼり、時間が経つにつれて南へ移動して西へと沈む。さて、北の空は?」
「えっと……」
私は中学三年生の授業を思い返す。先生はなんて言ってたっけ?う〜ん。思い出せない。元々科学はそれほど得意というわけでもなかったからなぁ。
「ギブ?」
「うん。思い出せないや」
「正解は反時計回り。北の空は北極星を中心に反時計回りなんだ」
「そうだったっけ?全然覚えてない」
それからも空が暗くなるまで、星野くんは地学に関する問題を出し、私が答えていくのを繰り返した。問題が出され、答えを星野くんが言うと、「そういえば習ったかも」と頭の片隅で思う。
星野くんが望遠鏡のセットを終える。空には一番星が浮かび始めていた。でも、遠くはまだオレンジの夕日が見えている。まだ完全に夜にはなっていない。星が本格的に見えるのはもう少し先だ。
「じゃあ、星が見えるまで中学三年の地学のおさらいしよう!」
「わかった」
星野くんが屋上に寝転びながら言う。私も彼から少し離れて寝転んだ。……空って、こんなに綺麗で広かったんだ。
「星や太陽は東からのぼり、時間が経つにつれて南へ移動して西へと沈む。さて、北の空は?」
「えっと……」
私は中学三年生の授業を思い返す。先生はなんて言ってたっけ?う〜ん。思い出せない。元々科学はそれほど得意というわけでもなかったからなぁ。
「ギブ?」
「うん。思い出せないや」
「正解は反時計回り。北の空は北極星を中心に反時計回りなんだ」
「そうだったっけ?全然覚えてない」
それからも空が暗くなるまで、星野くんは地学に関する問題を出し、私が答えていくのを繰り返した。問題が出され、答えを星野くんが言うと、「そういえば習ったかも」と頭の片隅で思う。


