恋とバグは仕様です。 ~営業スマイルで喧嘩して、恋に落ちるまで~



04|帰ってきた日


 半年後。

「──ただいま」

 凛の部屋のインターフォンが鳴り、そこには久しぶりの遥人の姿があった。

 ほんのり日焼けした肌。変わらぬまなざし。
 そして、穏やかな微笑み。

「……帰ってきた」

「おかえり」

 その言葉を聞いた瞬間、凛の目に涙が浮かんだ。

「……寂しかったよ、すごく」

「……俺も。毎日お前のこと考えてた」

 そっと抱きしめられる。

 けれどそれは、熱ではなく“ぬくもり”だけの抱擁。
 ふたりにとって、それで十分だった。