カッターもハサミも、上手く使えばどちらも刺すことはできるだろうが、同時にどちらも何かを切る用途の道具である。本来の使い方を利用して殺す方が、一番殺傷能力が高いだろうか。
手始めに彼はカッターの刃を出した。女子が尖った先端を見てごくりと唾を飲む。自信を持っていても多少の緊張はしているのか、はたまた期待に胸が高鳴っているのか。どちらであっても関係はない。彼がすることは何が何でも殺すことだけである。
出した刃を、大人しくしている女子の首の横且つ顎の下辺りに押し当てた。皮膚を破り、血液が顔を出す。女子は若干顔を歪ませながらも、決して揺らがないその意思は固かった。
「最期に見る人の顔が、クソみたいな男でもなければクソみたいな連中でもない、あなたみたいなかっこいい人でよかったです」
「そうですか」
淡々と答えながら、彼は勢いよく首を切った。鮮血が噴き出し、女子の身体を赤く染めていく。
頸動脈を狙ったが、一発で上手く仕留められるとは思えなかったため、彼は二発三発と同じ箇所を殺傷した。血液がとめどなく溢れ、力を失くした女子が頭から倒れ込んでくる。彼は支えようともせず咄嗟に避けた。後ろで両手を拘束されたまま、土下座をするように頭を垂れている女子を無感情に見下ろした。次いで無傷な反対側の首に刃を入れた。分厚い紙をカッターで根気強く切断するように、何度も何度も何度も。繰り返し、何度も何度も何度も。
彼の瞳孔は開いていた。首を切って殺すことに夢中になっていた。女子はもう既に絶命している。それでも徹底的に殺すことに拘る彼は、未だ手を止めない。
カッターの刃が入りにくくなった。切るというよりも削るような感覚に近くなっている。これはもう使い物にならないだろう。何回か刃も折れていた。欠片は切った首の内側に埋もれている。
手始めに彼はカッターの刃を出した。女子が尖った先端を見てごくりと唾を飲む。自信を持っていても多少の緊張はしているのか、はたまた期待に胸が高鳴っているのか。どちらであっても関係はない。彼がすることは何が何でも殺すことだけである。
出した刃を、大人しくしている女子の首の横且つ顎の下辺りに押し当てた。皮膚を破り、血液が顔を出す。女子は若干顔を歪ませながらも、決して揺らがないその意思は固かった。
「最期に見る人の顔が、クソみたいな男でもなければクソみたいな連中でもない、あなたみたいなかっこいい人でよかったです」
「そうですか」
淡々と答えながら、彼は勢いよく首を切った。鮮血が噴き出し、女子の身体を赤く染めていく。
頸動脈を狙ったが、一発で上手く仕留められるとは思えなかったため、彼は二発三発と同じ箇所を殺傷した。血液がとめどなく溢れ、力を失くした女子が頭から倒れ込んでくる。彼は支えようともせず咄嗟に避けた。後ろで両手を拘束されたまま、土下座をするように頭を垂れている女子を無感情に見下ろした。次いで無傷な反対側の首に刃を入れた。分厚い紙をカッターで根気強く切断するように、何度も何度も何度も。繰り返し、何度も何度も何度も。
彼の瞳孔は開いていた。首を切って殺すことに夢中になっていた。女子はもう既に絶命している。それでも徹底的に殺すことに拘る彼は、未だ手を止めない。
カッターの刃が入りにくくなった。切るというよりも削るような感覚に近くなっている。これはもう使い物にならないだろう。何回か刃も折れていた。欠片は切った首の内側に埋もれている。



