彼は距離を取ろうとする父親を繰り返し何度も包丁でぶん殴り、それから、徐にベッドに上がった。股を開かされていた女子はその足を閉じて身を引いている。
顎を上げ、裸で尻を引き、顔や腕から血を流している父親の弁慶を、彼は無表情のまま蹴った。靴を履いたままであったことが功を奏し、爪先で蹴りを入れられた。父親が悶絶する。反射で脛を押さえようとして身体が丸まったところで、彼は次に鼻柱を狙って爪先を叩き込んだ。父親の顔が天井を仰ぎ、上半身が後ろへ倒れそうになる。両足が緩く開いた。彼はすかさずそこを掻き分け、股間を思い切り踏み潰した。靴を履いていなければやろうとは思わない所業であった。
父親が声にならない声を上げる。彼に蹴り上げられ傾いだ上半身がベッドの外へ投げ出され、落ちる身体を支え切れずに無様に頭をぶつけた。ベッドにまだ残っていた腰が滑り落ち、床と彼の足に挟まれる。彼はベッドから下り、ぐりぐりと執拗に股間を嬲った。
父親の顔が歪んだ。局部を踏まれている痛みと快楽が同時に襲いかかっているようだが、元々いきり立っていたそこは快楽を優先してしまったらしい。腰が震え、先端から体液が噴出した。女子の中で果てるつもりだったのだろうが、その欲望はもう叶わない。
思いがけない絶頂に混乱し、余韻に浸ることさえできなくなっている父親は、鼻血を流しながら身を捩って彼から逃れようとする。彼は股間を踏んでいた足で今度は顔面を潰し、その行動を制した。暴れる父親の両手が彼のズボンを掴む。冷静に身を屈めた彼は、握ったままだった包丁で肉を切る。切る。切る。父親の握力が弱くなる。
彼はまとわりつく両手を振り払うように足を上げた。父親の顔面が血塗れになっている。靴裏についた血液や精液を裸体に擦り付けるようにして拭うと、その足で腹部を踏んで蹲み込み、汚いその顔を見下ろした。自分が上だとばかりに舐めた態度を取っていたくせに、今は恐怖に震え上がっている醜い顔がそこにあった。歪んでいる顔がそこにあった。
顎を上げ、裸で尻を引き、顔や腕から血を流している父親の弁慶を、彼は無表情のまま蹴った。靴を履いたままであったことが功を奏し、爪先で蹴りを入れられた。父親が悶絶する。反射で脛を押さえようとして身体が丸まったところで、彼は次に鼻柱を狙って爪先を叩き込んだ。父親の顔が天井を仰ぎ、上半身が後ろへ倒れそうになる。両足が緩く開いた。彼はすかさずそこを掻き分け、股間を思い切り踏み潰した。靴を履いていなければやろうとは思わない所業であった。
父親が声にならない声を上げる。彼に蹴り上げられ傾いだ上半身がベッドの外へ投げ出され、落ちる身体を支え切れずに無様に頭をぶつけた。ベッドにまだ残っていた腰が滑り落ち、床と彼の足に挟まれる。彼はベッドから下り、ぐりぐりと執拗に股間を嬲った。
父親の顔が歪んだ。局部を踏まれている痛みと快楽が同時に襲いかかっているようだが、元々いきり立っていたそこは快楽を優先してしまったらしい。腰が震え、先端から体液が噴出した。女子の中で果てるつもりだったのだろうが、その欲望はもう叶わない。
思いがけない絶頂に混乱し、余韻に浸ることさえできなくなっている父親は、鼻血を流しながら身を捩って彼から逃れようとする。彼は股間を踏んでいた足で今度は顔面を潰し、その行動を制した。暴れる父親の両手が彼のズボンを掴む。冷静に身を屈めた彼は、握ったままだった包丁で肉を切る。切る。切る。父親の握力が弱くなる。
彼はまとわりつく両手を振り払うように足を上げた。父親の顔面が血塗れになっている。靴裏についた血液や精液を裸体に擦り付けるようにして拭うと、その足で腹部を踏んで蹲み込み、汚いその顔を見下ろした。自分が上だとばかりに舐めた態度を取っていたくせに、今は恐怖に震え上がっている醜い顔がそこにあった。歪んでいる顔がそこにあった。



