自分の頬がカッと熱くなるのがわかって、芽衣子はドギマギと視線を外す。雪雅がクスリとする声だけが聞こえた。
「なるほど。この小さな入り口は意図をもって設計されているわけか」
分析し、納得したような彼の台詞。どういう意味だろうと思ったけれど、聞けなかった。けれど、その理由はすぐに判明することになる。
入口は狭いけど、なかはふたりで過ごすには十分な広さがあった。テーブルにはブラウンクロスがかけられ中央には赤いバラが一輪、向かい合う形に置かれている椅子もクロスと同じ落ち着いた焦げ茶色。ふかふかでとても座り心地がよい。
高級店でのアルコールの選び方など芽衣子にはさっぱりわからないので、すべて彼に任せた。雪雅は手慣れた様子で注文を済ませる。
「すごく素敵なお店ですね」
「だろう? 一度訪れたいと思っていたんだ」
芽衣子は視線をあげて彼を見る。
「あの、でもどうして私と? 夏目社長ならいくらでも一緒に行く女性がいらっしゃるのでは?」
別に彼が自分に好意を持っているとか、そんな自惚れを抱いたわけじゃない。純粋な疑問、なぜ自分とここに来ようと思ったのか。それを知りたかった。
(もちろん私がなにかお礼をと言ったのがきっかけではあるんだろうけど)
「なるほど。この小さな入り口は意図をもって設計されているわけか」
分析し、納得したような彼の台詞。どういう意味だろうと思ったけれど、聞けなかった。けれど、その理由はすぐに判明することになる。
入口は狭いけど、なかはふたりで過ごすには十分な広さがあった。テーブルにはブラウンクロスがかけられ中央には赤いバラが一輪、向かい合う形に置かれている椅子もクロスと同じ落ち着いた焦げ茶色。ふかふかでとても座り心地がよい。
高級店でのアルコールの選び方など芽衣子にはさっぱりわからないので、すべて彼に任せた。雪雅は手慣れた様子で注文を済ませる。
「すごく素敵なお店ですね」
「だろう? 一度訪れたいと思っていたんだ」
芽衣子は視線をあげて彼を見る。
「あの、でもどうして私と? 夏目社長ならいくらでも一緒に行く女性がいらっしゃるのでは?」
別に彼が自分に好意を持っているとか、そんな自惚れを抱いたわけじゃない。純粋な疑問、なぜ自分とここに来ようと思ったのか。それを知りたかった。
(もちろん私がなにかお礼をと言ったのがきっかけではあるんだろうけど)



