フィロメナと自分の間に立ち塞がる壁は
それだけではない。
貴族たちからの反発だ。
未だにフィロメナへの拒否反応は根強く、
フィロメナは肩身の狭い思いをしている。
なんとかしたいのは山々だったが
日々の政務に忙殺されて
そこまで十分に手を回せないのが実情だった。
そんな折、
ドラゴニア帝国がまさかの大惨敗を喫した
というニュースがもたらされる。
偉そうに口上を述べていたマルヴァリスは
忽然と行方知れずになったらしい。
その流れで独立の機運が高まり、
同時にフィロメナを追放せよという声が高まっていく。
その声を強力に後押ししているのが
自分の母親なのだから頭が痛い。
王太后はサレハを俺の妻にすることを
まだ諦めていないようだ。
どれだけ自分の思い通りにならないと
気が済まないんだ。
ここまでいくと病気だなと思う。
しかしそのサレハは
ドラゴニア帝国新皇太子クレオールに
自身の後宮に入るようにと言われ、
それから逃れるために
対立するヴァリニア王国の
王家に連なる貴族とお見合いすることになった。
これが上手く行けば
アルドレインはドラゴニア帝国から抜け出て
ヴァリニア王国の側につくことができる。
サレハの気持ちも大事だが、
なんとしてもこの縁組を成功させたい。
それだけではない。
貴族たちからの反発だ。
未だにフィロメナへの拒否反応は根強く、
フィロメナは肩身の狭い思いをしている。
なんとかしたいのは山々だったが
日々の政務に忙殺されて
そこまで十分に手を回せないのが実情だった。
そんな折、
ドラゴニア帝国がまさかの大惨敗を喫した
というニュースがもたらされる。
偉そうに口上を述べていたマルヴァリスは
忽然と行方知れずになったらしい。
その流れで独立の機運が高まり、
同時にフィロメナを追放せよという声が高まっていく。
その声を強力に後押ししているのが
自分の母親なのだから頭が痛い。
王太后はサレハを俺の妻にすることを
まだ諦めていないようだ。
どれだけ自分の思い通りにならないと
気が済まないんだ。
ここまでいくと病気だなと思う。
しかしそのサレハは
ドラゴニア帝国新皇太子クレオールに
自身の後宮に入るようにと言われ、
それから逃れるために
対立するヴァリニア王国の
王家に連なる貴族とお見合いすることになった。
これが上手く行けば
アルドレインはドラゴニア帝国から抜け出て
ヴァリニア王国の側につくことができる。
サレハの気持ちも大事だが、
なんとしてもこの縁組を成功させたい。



