「いやよ、ドラゴニアの後宮なんて絶対にいかないわ!」
翌朝、王太后のサロンで
サレハが金切り声をあげていた。
「妃なんて言っているけれど、体のいい人質じゃない。サレハをそんな危険な目に合わせるわけにはいかないわ。そんなことを認めたらルドヴィカに顔向けできない。オルランド、なんとかなさいっ!」
王太后もいつもの威厳はどこへやら、
喚き散らしている。
「あんた、何なのよ。それでもドラゴニアの皇女なんでしょ?こっちはあんたを置いてやってるっていうのに、どうして私が行かなきゃなんないのよ。意味がわからないわ。」
サレハは怒りの矛先をフィロメナに向けてくる。
「サレハの言う通りね。存在価値がないのだから、ますますここにあなたがいる意味はないわ。大人しく出ていったらどうなの?」
王太后も同様だ。
「母上、いい加減にしてください。これ以上、王妃にあたっても現状は変わりません。そして彼女にはなんの責任もない。」
「だったらどうしたら良いのですか?国王陛下にとって私は、ただの親族の娘なんですね。必要とあれば政略のために差し出せる駒なんでしょう。」
サレハは涙声でオルランドに訴える。
「そんな風に思ったことはない。アドリアーナ同様、お前のことは大切な妹だと思っている。それは前にも言ったではないか。」
「だったら、、、」
翌朝、王太后のサロンで
サレハが金切り声をあげていた。
「妃なんて言っているけれど、体のいい人質じゃない。サレハをそんな危険な目に合わせるわけにはいかないわ。そんなことを認めたらルドヴィカに顔向けできない。オルランド、なんとかなさいっ!」
王太后もいつもの威厳はどこへやら、
喚き散らしている。
「あんた、何なのよ。それでもドラゴニアの皇女なんでしょ?こっちはあんたを置いてやってるっていうのに、どうして私が行かなきゃなんないのよ。意味がわからないわ。」
サレハは怒りの矛先をフィロメナに向けてくる。
「サレハの言う通りね。存在価値がないのだから、ますますここにあなたがいる意味はないわ。大人しく出ていったらどうなの?」
王太后も同様だ。
「母上、いい加減にしてください。これ以上、王妃にあたっても現状は変わりません。そして彼女にはなんの責任もない。」
「だったらどうしたら良いのですか?国王陛下にとって私は、ただの親族の娘なんですね。必要とあれば政略のために差し出せる駒なんでしょう。」
サレハは涙声でオルランドに訴える。
「そんな風に思ったことはない。アドリアーナ同様、お前のことは大切な妹だと思っている。それは前にも言ったではないか。」
「だったら、、、」



