フィロメナの告白に
オルランドは胸がいっぱいになる。
フィロメナがそんな風に自分を思ってくれていたとは。
「陛下の着けていらっしゃるネロリの香水が時々ふわっと香ってくると、あの夜を思い出してドキドキしてしまうんです。」
フィロメナはそう言って、恥ずかしそうに笑った。
「ははっ。ならばネロリの香水は私以外使えないように王命を出さないとな。」
照れ隠しでそんな冗談をついつい言ってしまう。
「ふふっ。ぜひそうしてくださいませ。私も陛下以外から同じ香りがするのはイヤだわ。」
「フィロメナ、これはずっと考えていたことなんだが。」
冗談はさておき、
とオルランドは別の話題を切り出す。
「サレハの婚礼が無事に済んだら、少し落ち着くと思うんだ。そうしたら、君の故郷に行ってみないか?」
「ドラゴニア帝国へですか?」
「まさか。エスメリア王国だよ。君はもうエスメリア王女なんだから。」
オルランドの提案は
フィロメナにはこの上なく魅力的なものだった。
いつか必ず訪れてみたかったお母様の祖国。
「陛下。なんて素敵なお話なんでしょう。ぜひ行きたいです。」
エスメリア王国。
西の果てにある自然豊かな美しい国。
想像しただけで心が躍る。
オルランドは胸がいっぱいになる。
フィロメナがそんな風に自分を思ってくれていたとは。
「陛下の着けていらっしゃるネロリの香水が時々ふわっと香ってくると、あの夜を思い出してドキドキしてしまうんです。」
フィロメナはそう言って、恥ずかしそうに笑った。
「ははっ。ならばネロリの香水は私以外使えないように王命を出さないとな。」
照れ隠しでそんな冗談をついつい言ってしまう。
「ふふっ。ぜひそうしてくださいませ。私も陛下以外から同じ香りがするのはイヤだわ。」
「フィロメナ、これはずっと考えていたことなんだが。」
冗談はさておき、
とオルランドは別の話題を切り出す。
「サレハの婚礼が無事に済んだら、少し落ち着くと思うんだ。そうしたら、君の故郷に行ってみないか?」
「ドラゴニア帝国へですか?」
「まさか。エスメリア王国だよ。君はもうエスメリア王女なんだから。」
オルランドの提案は
フィロメナにはこの上なく魅力的なものだった。
いつか必ず訪れてみたかったお母様の祖国。
「陛下。なんて素敵なお話なんでしょう。ぜひ行きたいです。」
エスメリア王国。
西の果てにある自然豊かな美しい国。
想像しただけで心が躍る。



