宗主国の皇女は、属国で幸せを見つける

「誰が何と言おうとフィロメナは美しい。顔が綺麗なだけの女はたくさんいるが心まで綺麗な女性はそうそういない。もっと自信を持って良いんだよ。それ以上自分を不当に卑下するのは、私への不敬罪で処罰しないとね。」

「えっ?」
フィロメナは彼が言っていることの意味が分からず、
首を傾げる。

「つまり、フィロメナが自分を卑下することは、私が愛する女性を卑下することでもあるからだ。あぁ、どんな処罰がちょうど良いかな?フィロメナが『私なんて』って思う必要がないくらい、たっぷり愛を教えてあげるのが良いかな?」
オルランドの言葉で意味を理解したフィロメナは、
頬を真っ赤に染める。
「こんな日が高いうちから、陛下はなんていうことを・・・」
「ごめん、ごめん。でもフィロメナへの気持ちは本当だよ。こんなに素晴らしい女性を妻にできて、私は幸せだ。フィロメナはどう思ってくれてる?私は至らないところばかりだが。」

「陛下はとてもお優しい方です。マルヴァリスお兄様と食事した日、泣いてしまった私にそっと肩を貸してくださったでしょう?その後寝てしまった私を部屋まで運んでくださって。あの日以来、少しずつ少しずつ。。。陛下を1人の男性として意識するようになったのだと思います。」