オルランドに言われるがまま、
サンドイッチをつまみ、
紅茶を飲む。
そんな穏やかな時間がしばらく流れた。
しかししばらくすると、
外が何やら騒がしくなってきた。
「陛下、この騒音は一体。今日は何かあるんでしょうか?」
「ほんとだね。ちょっと確認してみようか。」
全く深刻そうな顔をすることなく、
分厚いカーテンをめくって
オルランドはバルコニーへ出た。
そしてフィロメナへ手を差し出す。
「おいで、来てごらん。フィロメナに見せたかったものだ。」
一体何があるというのだろう。
突然騒がしくなった心臓を必死になだめ、
オルランドの手を握って
フィロメナはバルコニーへと足を踏み出す。
すると聞こえてきたのはーーー
フィロメナを呼ぶ国民たちの姿だった。
「わーーー王妃様だ!」
「お元気になられて良かった!!」
「王妃様、ずっと私たちの王妃様でいてください。」
「フィロメナ王妃、万歳!!」
大歓声をあげる国民たちを見て
フィロメナは驚きに目を丸くする。
「陛下、これは一体?」
「フィロメナが王妃を辞めるという話が国民たちにも広まってね。王妃を辞めさせないでくれと国民たちに訴えられてしまったんだ。その思いを直接王妃に届けてやってくれと私が王宮に招待したんだよ。貴女は国民から深く愛されている。この国の9割を占める国民たちが貴女を望んだんだ。貴女の代わりは誰もいない。そして何より、私も貴女を愛している。私と国民たちの願いを受け入れてくれるなら、どうか国民たちの元へ行って応えてあげてほしい。」
サンドイッチをつまみ、
紅茶を飲む。
そんな穏やかな時間がしばらく流れた。
しかししばらくすると、
外が何やら騒がしくなってきた。
「陛下、この騒音は一体。今日は何かあるんでしょうか?」
「ほんとだね。ちょっと確認してみようか。」
全く深刻そうな顔をすることなく、
分厚いカーテンをめくって
オルランドはバルコニーへ出た。
そしてフィロメナへ手を差し出す。
「おいで、来てごらん。フィロメナに見せたかったものだ。」
一体何があるというのだろう。
突然騒がしくなった心臓を必死になだめ、
オルランドの手を握って
フィロメナはバルコニーへと足を踏み出す。
すると聞こえてきたのはーーー
フィロメナを呼ぶ国民たちの姿だった。
「わーーー王妃様だ!」
「お元気になられて良かった!!」
「王妃様、ずっと私たちの王妃様でいてください。」
「フィロメナ王妃、万歳!!」
大歓声をあげる国民たちを見て
フィロメナは驚きに目を丸くする。
「陛下、これは一体?」
「フィロメナが王妃を辞めるという話が国民たちにも広まってね。王妃を辞めさせないでくれと国民たちに訴えられてしまったんだ。その思いを直接王妃に届けてやってくれと私が王宮に招待したんだよ。貴女は国民から深く愛されている。この国の9割を占める国民たちが貴女を望んだんだ。貴女の代わりは誰もいない。そして何より、私も貴女を愛している。私と国民たちの願いを受け入れてくれるなら、どうか国民たちの元へ行って応えてあげてほしい。」



