「私が王位を放棄しても、次に控える者が明確にいるでしょう。そのために王位継承順位が定められているのですから。」
「あなたの血を引く子が王統を継いでいくことが私の悲願なのよ。あなたが王位を放棄するなんて、私は絶対に認めませんからねっ!」
「私もフィロメナのことを諦めるつもりはありません。自分の人生の伴侶は自分で決める。いくらあなたが母親でも口出ししないでいただきたい。これ以上混乱を招くようなら、あなたを宮廷から追放します。」
「何ですって。母を敵に回すというの。」
「そう理解されるのならそれで結構。私は本気です。ではこれで。」
尚も王太后は喚き続けていたが
オルランドは一切聞く耳を持たず、
その場を辞した。
思えば、
ここまではっきりと母親に反抗したのは
人生で初めてだ。
なんだ、やれば出来るじゃないか。
なんとも言えない達成感に包まれ、
こころなしか身体もスッキリ軽くなり、
意気揚々と執務室に戻る。
「王太后陛下にガツンと言ってやりましたか?」
「あぁ、もう素晴らしい心地だよ。今なら何だってできそうだ。」
「その勢いのまま、今夜のディナーに臨んでくださいね。」
「あぁ。」
そう、実は今夜、
フィロメナの快気祝いのディナーを企画している。
招待状を送り、
ぜひ来てほしいと直接誘ったが
フィロメナからは明確な返事をもらえなかった。
それでも絶対にフィロメナは来てくれると
オルランドは信じていた。
「あなたの血を引く子が王統を継いでいくことが私の悲願なのよ。あなたが王位を放棄するなんて、私は絶対に認めませんからねっ!」
「私もフィロメナのことを諦めるつもりはありません。自分の人生の伴侶は自分で決める。いくらあなたが母親でも口出ししないでいただきたい。これ以上混乱を招くようなら、あなたを宮廷から追放します。」
「何ですって。母を敵に回すというの。」
「そう理解されるのならそれで結構。私は本気です。ではこれで。」
尚も王太后は喚き続けていたが
オルランドは一切聞く耳を持たず、
その場を辞した。
思えば、
ここまではっきりと母親に反抗したのは
人生で初めてだ。
なんだ、やれば出来るじゃないか。
なんとも言えない達成感に包まれ、
こころなしか身体もスッキリ軽くなり、
意気揚々と執務室に戻る。
「王太后陛下にガツンと言ってやりましたか?」
「あぁ、もう素晴らしい心地だよ。今なら何だってできそうだ。」
「その勢いのまま、今夜のディナーに臨んでくださいね。」
「あぁ。」
そう、実は今夜、
フィロメナの快気祝いのディナーを企画している。
招待状を送り、
ぜひ来てほしいと直接誘ったが
フィロメナからは明確な返事をもらえなかった。
それでも絶対にフィロメナは来てくれると
オルランドは信じていた。



