魔法使いユメと小さなドールフレンズ!

「あなたもどこかケガしてるの?」

(見たところ、だいじょうぶそうだけど……)

「記憶を取りもどしたいんだ。ぼく、どうしてここにいるかも分からなくて」
「ええ……⁉︎ なにがあったの?」

 ユメとマリンは、そろって目を合わせます。

「それが……なにも覚えてないんだ。自分の名前が、シャオってことしか」

 話を聞くと、シャオは記憶そう失らしいのです。
 自分の家も家族もわからなくて、森をさまよっていました。

(すごく困っているようだし、放っておけないよ)

 ユメはムーンステッキをふりますが、光も星も出ません。
 やっぱり、魔法は失敗です。シャオに確認しても、記憶はもどっていませんでした。

「なんでもできるわけじゃないみたい。ごめんね」

 すっかり自信をなくした声で、ユメはあやまります。
「気にしないで」とシャオは言いましたが、少しかなしそうな目です。

(どうにかして、シャオを助けられないかな?)

 考えたユメは、いいことを思いつきました。

「私、ユメっていうの。この子はマリンだよ。私たちとお友達になってくれる?」

 いきなりのお願いにシャオは目をまるくしましたが、すぐにうなずいて。

「もちろん。よろしく」

 ガシッ。
 三人はあくしゅをしました。
 マリンの友達見つけと一緒に、シャオの記憶さがしをするつもりです。