魔法使いユメと小さなドールフレンズ!

 さっきのオオカミの耳をした子です。ここはドールハウスの中なので、この子も人形なのでしょう。
 男の子の手の中で、小さななにかが動きました。

「ケガしてるみたいなんだ」
「……ことりさん?」

 青い鳥の羽が(きず)ついて、上手く飛べないようです。

「まかせて! 私は魔法使いユメだから!」

 ムーンステッキをクルルンと振って、おまじないをかけます。

「キラリキラリラ、ムーンマジカル! 傷をいやして、元気になぁ〜れ!」

 星のエフェクトがちらばって、あっという間にケガが消えました。小鳥は空高く飛び立っていきます。

(ことりさん、よかったね。元気でね)

 ユメはにっこり笑顔で手をふります。となりのマリンも嬉しそうです。

「……すごい! きみ、ほんとに魔法使いなの?」

 オオカミの男の子が、いきおいよく立ち上がりました。
 ツンとつり上がっている目が、キラキラとしています。

「なりたての見習い魔女だけどね」

 エヘヘとてれ笑いをうかべて、ユメはほっぺをさわりました。はずかしくなると、このくせがでるのです。

「じゃあ、ぼくのことも魔法でなおせるかな?」