魔法使いユメと小さなドールフレンズ!

 はじめはそう思いましたが、どうやら違うようです。
 まわりの家具は、どれもドールハウスの物でした。

「ユメちゃんが小さくなったのよ。さっきの光の力かもしれないわ」

 なんとユメは人形の大きさになって、ドールハウスの中へ入ってしまったようです。
 おもちゃのムーンステッキもちょうどいいサイズ。持っていたからでしょうか?

 そのままくるりと回ると、ラベンダー色のワンピースがふわりとゆれました。まるで人形のプリンセス……魔法使いみたいです。

「これでマリンのお友達探しができるね」

 キラキラと輝くムーンステッキをひとふりすると、あらら。たちまちモクモクとわたあめができあがり、シャララン!
 ユメの頭の上に、レースのついたとんがり帽子(ぼうし)が乗っかりました。

「……見てみて! 私、魔法使いになっちゃった!」
「わぁーー、ステキ!」

 マリンも目を輝かせて手を合わせます。
 さあ、友達探しの始まりです。

 旅の前に、まずは人魚の尾びれを足へと変えましょう。
 ムーンステッキをふりかざし、キラリン。もう魔法はお手のものです。
 ユメは初めから魔法使いだったかのように、マリンを一瞬でドレスへと戻しました。

「ユメちゃん、こっちよ。ついてきて」