魔法使いユメと小さなドールフレンズ!

 なにも言わずに抱き合うユメとマリンを見て、親たちはおどろいています。

「あらあら、もう仲良しさんなのね」

 あたたかい気持ちがふくらんで、胸がいっぱいです。
 ユメとマリンが笑い合うと、うしろからにぎやかな声が聞こえてきました。
 近所に住む子どもたちが、走り回っているようです。

「早く早く! スピードアップ!」
「お兄ちゃん、待ってなのら〜!」
「あと三秒だけだぞ」

 ふりむいたユメは、丸くした目をゆっくり閉じました。

 ーーコトダマは未知なる魔法。ユメなら、わかってくれるだろう?

 いつかの言葉が、心の中によみがえります。
 今なら、その意味が少しだけわかる気がしました。
 もしかしたら、おばあちゃんは友達を作る勇気をくれたのかもしれません。

(ありがとう。ちょっぴりだけど、自分を信じてがんばってみるね)

 青い空の下を、ユメがスキップでかけぬけていきます。
 そのとき、ポシェットの中でムーンステッキがポワンと光りました。
 まるで、魔法のように。


                    fin.