魔法使いユメと小さなドールフレンズ!

 ピンポーンとインターホンをならすと、赤い屋根の家から女の人が出て来ました。
 その人はユメと目が合うと、おだやかに笑って、お父さんの方を向きます。

「となりに引っ越して来ました、波木(なみき)です。これからよろしくお願いします」

 お父さんが、ぺこりと頭を下げました。
 真似をして、ユメもおじぎをすると。

「ごていねいにありがとうございます。ちょうど、うちにもおじょうさんと同じくらいの子がいるんです」

 その人は、「おいで」とだれかを呼びました。
 背中からヒョコッと顔を出したのは、金色のかみがキレイな女の子。

「あっ」

 ひと目見たしゅん間に、ユメの顔が明るくなりました。
 ふわっとした長いかみの毛も、白い肌も、
少し青みがかった目も、ぜんぶがマリンだったからです。

「わたし、マリンっていうの。あなたの、名前は」
「ユメだよ。波木ユメ」

 ーー知ってる。

 心の中で、二人はつぶやきました。

(また会えてよかった!)