魔法使いユメと小さなドールフレンズ!

 とつぜん意地悪な魔法使いがあらわれて、マリンに黒い魔法をかけました。

『日が暮れるまでに友達を三人作れなければ、ただの人形となるだろう』

 話を聞いたユメは、ムーンステッキをくるりんと回します。

「だいじょうぶ! 私とマリンはもう友達だよ! 残りの友達もすぐに見つかるよ!」

 泣いていたマリンが顔をあげました。
 少し安心したのか、涙は止まっています。

「ちょっと待ってね。今、うさぎのぬいぐるみを持って来て……」

 そう言いかけたとき、ぽわんとムーンステッキが光りました。
 そんなはずはありません。このおもちゃに、ライトはついていないのですから。

「ひゃわぁぁ……!」
(まぶしい!)

 あっという間に部屋は光に包まれて、まわりが真っ白。

(なにが起こったんだろう?)

 そっと目を開けると、ドドン!
 目の前に可愛らしいテーブルとイスがあります。オシャレなドレッサーやクローゼットまで。

 もちろん、ユメのものではありません。
 見覚えがあるけど、これは……。

「ユメちゃん、だいじょうぶ?」
「えっ、マリン?」

 きれいな金色のかみをふわりとゆらして、顔をのぞきこんでいるのは……人形のマリン!
 さっきまで両手にのるほどの大きさだったのに、今はユメと同じくらいの身長です。

「マリンが大きくなっちゃった!」