魔法使いユメと小さなドールフレンズ!

 みるみるうちに、杖にパワーがみなぎっていきます。
 アクアリウムケースに、ピシッとヒビが入りました。
 このままでは、本当に人形の国がうばわれてしまいます。

(最後に、私に力をください……!)

 強く願いながら、ユメは胸の前で手をにぎり合わせました。
 すると、どこからかパタパタと羽の音が聞こえて、光がさしこんできます。

「えっ?」

 ポトン。
 目の前に、ムーンステッキが落ちてきました。
 運んできてくれたのは、美しい青い鳥。森の中でユメたちが助けた小鳥でした。
 青い鳥は、ちょこんとおじぎをして、パタパタと()び去っていきます。

「……ことりさん、ありがとう!」

 ムーンステッキを取り返したユメは、ギュッと胸にだきしめて。

「私、やってみるね。できるかできないか、わからないけど。やらなきゃ始まらないもんね」

 天井へ向けて、ムーンステッキをくるくると回します。虹色の光がキラキラとあらわれました。

「みんな、力をかしてほしいの! みんなで一緒に、人形の国を守ろう!」

 ユメのかけ声に、キキとシャオがムーンステッキへ手をのばします。

「もちろんなのら!」
「まかせろ!」

 つづいて来たマリンも、そっと手を乗せました。

「きっと、だいじょうぶね。わたしたち四人なら」