魔法使いユメと小さなドールフレンズ!

「どうしたの? 泣いてるの?」

 話しかけると、マリンは目をこすってシクシクと声を出し始めました。

(どうしよう。悲しいことでもあったのかな?)

 心配になったユメは、何かできることはないかと考えます。

「そうだ、お着替えしましょう。元の姿に戻りたいのかな? 魔法をかけてあげるね」

 おもちゃのムーンステッキをひとふりして、マリンに人魚の尾びれをつけかえました。
 白と水色がまざってキラキラしています。

 それでも、マリンは泣き止みません。
 耳をすませると、小さな声が聞こえてきました。

「……ユメちゃん……お願い、助けて」
「えっ?」
「わたし、お友達を作らないと消えちゃうの。ただの人形になっちゃうのよ」

 どうやらマリンは人形の妖精で、ユメと同じように生きているらしいのです。