魔法使いユメと小さなドールフレンズ!

「そういえば、おととい見かけない客人(きゃくじん)がいたのらね。この宝石フルーツだけを売ってほしいと言われたのら」

 キキの手には、虹色(にじいろ)にかがやくフルーツがありました。
 さわれないように、透明のビンに入れられています。

(こんな色は初めて見たかも。森の木にもなっていなかった)

「どんな人だったんだ⁉︎ 売ったのか⁉︎」

 シャオが、いきおいよくキキをゆすりました。

「は、灰色のフードとマントで、顔は見えなかった……のら。売るわけないのら! や、やめるのらぁ〜!」

 ゆれながら、キキはグエッと変な声を出します。

「ご、ごめん」

 あわててシャオは手を離しました。

「これは貴重(きちょう)なフルオパールなのら。くわしくはわからないけど、すごいフルーツなのら」

 じたばたと手足を動かすキキ。そのとなりで、マリンが口に手を当てながらおどろいています。

「……フル……オパール。聞いたことがあるわ。どんな願いも叶えてしまう。魔法の宝石……!」

 どうやらマリンは、そのフルオパールを知っているようです。