魔法使いユメと小さなドールフレンズ!

 おかしの家の中は、とてもメルヘン。かわいいキャンディーの電球に、かべにはマカロンがぶら下がっています。
 テーブルとイスはビスケット。魔女のおばあさんが、いちぢくのタルトとレモンティーを出してくれました。

「うまい! ほっぺたがとろけそうだ」

 シャオはムシャムシャと食べています。
 様子を見ていたマリンも、えんりょがちにパクリ。

「ほんとね。クリームチーズかしら? とってもおいしいわ。ユメちゃんもいただいたら?」

 うなずくけど、ユメはなかなか手が動きません。

(なんだかソワソワしちゃって食べられない)

「どうしたのじゃ? たーくさんある。気にせず食べなさいな」

 じっと見られていては、食べないわけにもいきません。
 ユメはひと口だけ、いちぢくのタルトをかじりました。
 食べたことのない味ですが、とてもおいしいです。
 手をにぎってひらいて。足も自由に動かせました。

(とくに変わったことはなさそう。考えすぎだったみたい)

 魔女のおばあさんもにこやかです。

「これはいちぢくのジャム。パンにぬっても、タルトにしても最高じゃよ。持っていきなさい」

 とうめいのビンに、赤いジャムが入っていました。
 はちみつのようにキラキラとろりとしています。

「ありがとう」
「またあそびにおいで。今度はもっとおいしいおかしを、用意しておくよ」

 魔女のおばあさんは、なつかしそうに笑いました。

(楽しそうで、よかった)

「そうじゃ! 見習い魔女のおじょうちゃん」
「え、私?」
「そのステッキをふってごらん」