朝ごはんを食べ終わると、あたしたちは席を立つ。
そろそろ、学校に行かないといけないんだけど、家の周りはあたしの婚約者候補だらけ。
とても、家から出られる状況じゃない。
どうして、今日、学校はお休みじゃないんだろう。
押し込めていた不安がじわじわとせり上がってくるような感じがしたけれど。
「神楽木さん、行こう」
「高見橋くん……」
高見橋くんが、あたしの目をまっすぐにのぞき込んで言ったんだ。
「俺だって、神楽木さんを守りたいから」
「…………っ」
直球で飛んできた言葉に、思わず耳まで顔が熱くなる。
効果は抜群だ。
もし、このゲームにときめき度があったら、きっとマックスだと思う。
『何故ですか? 先程のわたくしの渾身の告白はスルーされたのに……』
スポナビさんは呆然としていた。
まさにパンドラの箱を開けたような心境だろう。
「ねえ、スポナビさん。高見橋くんはその……」
『大変申し訳ございません。芽衣様争奪戦の参加エントリーは前日までです。士稀様は、今回の芽衣様争奪戦には参加できません』
あたしが言おうとしたことを先回りするように、スポナビさんはきっぱりと断言した。
「じゃあ、有村くんとジュラルミン星人さんは?」
咄嗟にお守りのように胸に叫んだのは、大切な友達の名前。
しかし、スポナビさんのメッセージは無情だった。
そろそろ、学校に行かないといけないんだけど、家の周りはあたしの婚約者候補だらけ。
とても、家から出られる状況じゃない。
どうして、今日、学校はお休みじゃないんだろう。
押し込めていた不安がじわじわとせり上がってくるような感じがしたけれど。
「神楽木さん、行こう」
「高見橋くん……」
高見橋くんが、あたしの目をまっすぐにのぞき込んで言ったんだ。
「俺だって、神楽木さんを守りたいから」
「…………っ」
直球で飛んできた言葉に、思わず耳まで顔が熱くなる。
効果は抜群だ。
もし、このゲームにときめき度があったら、きっとマックスだと思う。
『何故ですか? 先程のわたくしの渾身の告白はスルーされたのに……』
スポナビさんは呆然としていた。
まさにパンドラの箱を開けたような心境だろう。
「ねえ、スポナビさん。高見橋くんはその……」
『大変申し訳ございません。芽衣様争奪戦の参加エントリーは前日までです。士稀様は、今回の芽衣様争奪戦には参加できません』
あたしが言おうとしたことを先回りするように、スポナビさんはきっぱりと断言した。
「じゃあ、有村くんとジュラルミン星人さんは?」
咄嗟にお守りのように胸に叫んだのは、大切な友達の名前。
しかし、スポナビさんのメッセージは無情だった。



