*
追い風となる出来事から5日後。
ついに迎えた、すべてが決まる運命の日。
だけど、この世界は、あらゆる噂のたぐいが流れされている。
あることないこと、拡大解釈されたり、尾ヒレがつきまくることも珍しくはない。
現実世界から『スムージーラリア』の世界へ訪れると、不穏な気配を感じた。
窓の向こうに見えるのは、雨がぽたぽたと降りしきる空。
そして外が、やけに騒がしい。
不安を抱きつつ、リビングに入ると、それは確信に変わる。
「芽衣ちゃん、士稀ちゃん、大変よ! テレビを見て!」
言われるままにテレビを見れば、お母さんの言葉の意味するところが分かった。
「ついに、この日を迎えました。芽衣様争奪戦当日」
レポーターの女の人の弾ける声が、テレビ画面から聞こえてくる。
「芽衣様の家の前から、生中継でお送りしています。ご覧ください。芽衣様の婚約者の座を賭けて、参加者が続々、集まっております」
テレビに映っているのは、あたしの家の前。
しかも、どうやら、生放送のニュースみたい。
窓から外を見ると、多くの人たちが、あたしの家の前に集まっていた。
確か、登校イベント中に、争奪戦が発生するんだよね。
それなのに、何で登校する前に、こんな状況になっているんだろう。
困惑していると、スポナビさんが助け船を出してくれた。
追い風となる出来事から5日後。
ついに迎えた、すべてが決まる運命の日。
だけど、この世界は、あらゆる噂のたぐいが流れされている。
あることないこと、拡大解釈されたり、尾ヒレがつきまくることも珍しくはない。
現実世界から『スムージーラリア』の世界へ訪れると、不穏な気配を感じた。
窓の向こうに見えるのは、雨がぽたぽたと降りしきる空。
そして外が、やけに騒がしい。
不安を抱きつつ、リビングに入ると、それは確信に変わる。
「芽衣ちゃん、士稀ちゃん、大変よ! テレビを見て!」
言われるままにテレビを見れば、お母さんの言葉の意味するところが分かった。
「ついに、この日を迎えました。芽衣様争奪戦当日」
レポーターの女の人の弾ける声が、テレビ画面から聞こえてくる。
「芽衣様の家の前から、生中継でお送りしています。ご覧ください。芽衣様の婚約者の座を賭けて、参加者が続々、集まっております」
テレビに映っているのは、あたしの家の前。
しかも、どうやら、生放送のニュースみたい。
窓から外を見ると、多くの人たちが、あたしの家の前に集まっていた。
確か、登校イベント中に、争奪戦が発生するんだよね。
それなのに、何で登校する前に、こんな状況になっているんだろう。
困惑していると、スポナビさんが助け船を出してくれた。



