*
それから5日ほど過ぎた放課後。
恋に青春に大忙しの学園生活。
それでも、波乱はいつでも突然、やってくる。
「神楽木さん、教えて。今日、元気のない理由。目の前のメッセージのこと?」
帰り支度をしていると、高見橋くんが声をかけてきた。
「それで、来てくれたんだ」
「ああ。もし、そうなら、見ないふりして曖昧にするよりも、ちゃんとその日のうちに解決した方がいいと思って」
あたしは一人でぐるぐるしてただけなのに。
高見橋くんは、あたしのこと、考えてくれていた。
一緒に向かい合おうとしてくれていた。
心強いな。
一人じゃ、きっと、どう対応したらいいのか分からなかったと思う。
高見橋くんが告げたとおり。
喧騒に満たされた教室で、あたしはずっと、目の前のメッセージとにらめっこをしていた。
この世界を創造してから、だいぶ時間が経っている。
そろそろ、こういう選択を突きつけられる頃合いなのは分かっていた。
『ライバルモード、入りました! 数学の教科書様が好き。誰にも渡さない、と。国語の教科書様から、ライバル宣言を受けています。ライバル宣言を受け入れると、国語の教科書様が行方不明になります。どう対応しますか?』
ライバルモードは、特定の人を巡って、恋のライバル関係になること。
でも、恋のライバルが、何で国語の教科書なのだろう。
意味不明なんだけど。
それから5日ほど過ぎた放課後。
恋に青春に大忙しの学園生活。
それでも、波乱はいつでも突然、やってくる。
「神楽木さん、教えて。今日、元気のない理由。目の前のメッセージのこと?」
帰り支度をしていると、高見橋くんが声をかけてきた。
「それで、来てくれたんだ」
「ああ。もし、そうなら、見ないふりして曖昧にするよりも、ちゃんとその日のうちに解決した方がいいと思って」
あたしは一人でぐるぐるしてただけなのに。
高見橋くんは、あたしのこと、考えてくれていた。
一緒に向かい合おうとしてくれていた。
心強いな。
一人じゃ、きっと、どう対応したらいいのか分からなかったと思う。
高見橋くんが告げたとおり。
喧騒に満たされた教室で、あたしはずっと、目の前のメッセージとにらめっこをしていた。
この世界を創造してから、だいぶ時間が経っている。
そろそろ、こういう選択を突きつけられる頃合いなのは分かっていた。
『ライバルモード、入りました! 数学の教科書様が好き。誰にも渡さない、と。国語の教科書様から、ライバル宣言を受けています。ライバル宣言を受け入れると、国語の教科書様が行方不明になります。どう対応しますか?』
ライバルモードは、特定の人を巡って、恋のライバル関係になること。
でも、恋のライバルが、何で国語の教科書なのだろう。
意味不明なんだけど。



