「目的の場所をイメージしてから、テレポートをすれば、うまくいくかもしれない」
「うむ」
チラッと視線を向けると、有村くんはジュラルミン星人さんと一緒に精神統一をしていた。
恐らく、イメージトレーニングをしているんだろう。
ジュラルミン星人さんが、テレポートをうまくコントロールする方法。
どうしたらいいんだろう。
それを求めて、あたしは改めて、思考を加速させる。
でも、なかなか、いいアイデアが思いつかない。
頭の中でぐるぐると考えても、全然、答えが出てこなくて。
行き詰まっていると。
「神楽木さん、お誕生日おめでとう」
高見橋くんがプレゼントが入った袋を差し出してきた。
思わぬ展開に、あたしはきょとんとする。
「えっ? 開けてもいいの?」
「ああ。今日、誕生日だろう? 神楽木さん、こういうの、好きかなと思って」
なんて尊い。
もはや、高見橋くんはあたしの王子様だ。
袋を開けると、あたしの好きなゲームのマスコットキャラクターのぬいぐるみがついたキーホルダーが入っていた。
このキャラクターは癒し系で、ほっこりかわいいと、ちまたで人気なんだ。
『なんですか? この、もふもふとしたウサギ様は? さては、わたくしのライバルですね。奇跡コネクトの最強キャラクターは、わたくしですよ。では、わたくしの魅力を徹底解剖――』
…………。
「うむ」
チラッと視線を向けると、有村くんはジュラルミン星人さんと一緒に精神統一をしていた。
恐らく、イメージトレーニングをしているんだろう。
ジュラルミン星人さんが、テレポートをうまくコントロールする方法。
どうしたらいいんだろう。
それを求めて、あたしは改めて、思考を加速させる。
でも、なかなか、いいアイデアが思いつかない。
頭の中でぐるぐると考えても、全然、答えが出てこなくて。
行き詰まっていると。
「神楽木さん、お誕生日おめでとう」
高見橋くんがプレゼントが入った袋を差し出してきた。
思わぬ展開に、あたしはきょとんとする。
「えっ? 開けてもいいの?」
「ああ。今日、誕生日だろう? 神楽木さん、こういうの、好きかなと思って」
なんて尊い。
もはや、高見橋くんはあたしの王子様だ。
袋を開けると、あたしの好きなゲームのマスコットキャラクターのぬいぐるみがついたキーホルダーが入っていた。
このキャラクターは癒し系で、ほっこりかわいいと、ちまたで人気なんだ。
『なんですか? この、もふもふとしたウサギ様は? さては、わたくしのライバルですね。奇跡コネクトの最強キャラクターは、わたくしですよ。では、わたくしの魅力を徹底解剖――』
…………。



