あの噂に隠された運命に涙する

「協力してほしいこと?」
「実は……」

有村くんが首をかしげると、あたしは一呼吸置いてから切り出した。

「あたしたち、この世界を発展させていきたいと思っているの。だけど……」
「この世界を発展させるためには、転移者である有村くんたちの協力が、どうしても必要なんだ」

あたしの説明を捕捉するように、高見橋くんは言った。
予想外の展開に、有村くんとジュラルミン星人さんは互いに顔を見合わせる。

「この世界の発展……。うーん。よく分からないけれど、僕たちで良かったら、力になるよ」
「我も協力しよう」
「有村くん、ジュラルミン星人さん、ありがとう」

有村くんたちの宣言に、あたしは安堵の吐息をこぼす。

だけど、この世界の発展のきっかけ。
どうしたらいいんだろう。

そこまで考えて、はたと気づいた。
もしかしたら、ジュラルミン星人さんが、テレポートのコントロールをできるようになったら、何らかの変化があるかもしれない。

「そういえば、スポナビさんもテレポートが使えるよね。ジュラルミン星人さんがテレポートをうまくコントロールするコツとかないかな? コントロールができるようになれば、この世界はさらに発展していくかもしれない」
『そうですね。テレポートは根性です!』

あたしが訊くと、スポナビさんは断言した。

「根性?」
『はい、気合いです!』

きょとんとしたあたしたちに、スポナビさんはさらに流れるようなメッセージを表示させる。

「実はわたくしが、テレポートを覚えたのは恐竜がいた時代なんですよ! 恐竜が生きていた時代は、主に『中生代(ちゅうせいだい)』と呼ばれておりまして――」

……驚いたけれど、そろそろ慣れてきた。
この世界の不思議な現象も。
プレゼントが舞う、今日の出来事を素直に受け入れて、楽しむこととした。