*
――ずっと、探している。
夢中になれる何かを。
必死になれるような何かを。
ぜんぶ、捧げてもいいと思えるほどの、好きで好きでたまらないものを。
あたし、神楽木芽衣はある噂がきっかけで、それを見つけることができた。
「良かった! まだ、ここにいたんですね!」
「だ、だれ?」
誰もいない庭。
辺りを見回したのは、中学生くらいの男の子だろうか。
頭の上から、あたしの声が落ちてきたのでびっくりしたみたい。
あたしは急降下、ふわりと地面に降り立つ。
「あの、驚かせてごめんなさい。あたしは運命の女神。地球と異世界を導く存在です」
そう名乗ったのは、天啓のような思いつきだった。
だが、どうやら功を奏したようだ。
「運命の女神?」
男の子は突然、現れたあたしを神々しい存在だと勘違いしたみたいだ。
ちなみに、ここは真夜中の病院の庭。
あたしたちは今、不慮の事故で亡くなった男の子を、来世へと導く仕事をしている。
つまるところ、あたしが創った異世界、『スムージーラリア』への転移勧誘をしているのだ。
その理由は、ネット上に出回っていたある噂と、女神コーデにこだわったスポットナビゲーターが原因だった。
あたしは息を吐くと、スポナビさんから事前に聞いていた男の子の情報を思い出す。
――ずっと、探している。
夢中になれる何かを。
必死になれるような何かを。
ぜんぶ、捧げてもいいと思えるほどの、好きで好きでたまらないものを。
あたし、神楽木芽衣はある噂がきっかけで、それを見つけることができた。
「良かった! まだ、ここにいたんですね!」
「だ、だれ?」
誰もいない庭。
辺りを見回したのは、中学生くらいの男の子だろうか。
頭の上から、あたしの声が落ちてきたのでびっくりしたみたい。
あたしは急降下、ふわりと地面に降り立つ。
「あの、驚かせてごめんなさい。あたしは運命の女神。地球と異世界を導く存在です」
そう名乗ったのは、天啓のような思いつきだった。
だが、どうやら功を奏したようだ。
「運命の女神?」
男の子は突然、現れたあたしを神々しい存在だと勘違いしたみたいだ。
ちなみに、ここは真夜中の病院の庭。
あたしたちは今、不慮の事故で亡くなった男の子を、来世へと導く仕事をしている。
つまるところ、あたしが創った異世界、『スムージーラリア』への転移勧誘をしているのだ。
その理由は、ネット上に出回っていたある噂と、女神コーデにこだわったスポットナビゲーターが原因だった。
あたしは息を吐くと、スポナビさんから事前に聞いていた男の子の情報を思い出す。



