あの噂に隠された運命に涙する



奇跡の瞬間。
この状況を説明するには……それしか考えられない。
強制テレポートで、病室に戻ったスポナビさんはおおはしゃぎ。
あれよという間に、あたしたちは女神の格好にさせられてしまったんだ。
キラリと女神オタク魂で選び抜かれた観察眼。
とにかく、スポナビさんのファッションショーは白熱した。
その理由は、すごく単純なことだった。

「わあっ!」

あたしは両手をからめて、歓喜の声を上げる。

「高見橋くん、すごくかわいい!」

あたしは興奮して思わず、声がもれ出てしまった。
何故なら、あたしの目の前にいたのはすっごくかわいい女の子だったから。
あどけなさの漂う大きな瞳と、腰まで届く金色の髪が特徴的だった。
ピンク色のリボンを髪と胸元につけた可愛らしい女の子。
白いワンピースから伸びる、透き通るような細い腕。
ちょこんとした翼が、背中でぱたぱたと動いていた。
その姿は、まるで本当の天使みたい。

「なんで、こんな格好に……」

高見橋くんはがっくりと肩を落とす。
その仕草もまた、愛らしい天使のようで、あたしの胸はさらに高鳴った。

うわわっ、かわいい!!

あたしと同じ顔なのに。
その可愛いさ度は、思わず感激を言葉に出してしまいそうになるほどだ。
その想いは、スポナビさんも同じだったみたい。