あの噂に隠された運命に涙する

『た、大変です! 最強の勇者様が、最弱魔法使い様とへたれ聖女様と手を組んで、世界最先端技術がつまった宇宙船、へっぽこ太郎丸でブラックホール様を迎え撃つと訴えております! 芽衣様が創った世界を壊させてなるものか、とみんな一丸になって、団結しております!』

驚きを通り越して、もはや言葉がない。
すべてに置いて、度が過ぎている。
全身の温度が急激に下がっていった気がした。

『乙女ゲームの最強キャラたちが、芽衣様に執着しております。もはや、この世界、破滅フラグしかありませんね』

能天気なスポナビさんのメッセージが、かすんで見えた。
このままでは、あたしの世界が消滅する。
そうなれば、その出来事が反映されて、地球も滅亡してしまうだろう。

『世界を創り直すことはできません。ただし、新たな機能を追加することはできます。追加しますか?』

あたしは迷わず、『はい』の選択肢に触れる。
すると再び、先程と同じようなメッセージが表示された。

『新たな機能が追加されました! それでは自由な神様ライフをお楽しみください!』

スポナビさんが、危機感皆無のメッセージを伝える。

『では、地球滅亡イベントを回避しますか?』

指で『はい』を触れると、あたしの視界に地球に似た惑星がズームアップされる。
そして、様々なアイコンや機能が出現した。