『わたくしはこのゲームの案内人、スポットナビゲーターです。略して、『スポナビ』とお呼びください。これから、神楽木芽衣様と高見橋士稀様のサポートを努めてさせて頂きます』
「あのさ、俺だけ、現実世界に残ることはできないのか? 病室に誰もいないのはまずいだろうし」
高見橋くんの思いがけない質問に、はっとしてしまう。
確かに、病室に誰もいないのはまずいと思う。
『おっと、残念。どちらか片方だけが現実世界に残ることはできないので、ご注意を。お二人で、快適な神様ライフをお楽しみください』
淡々とした答えとともに、スポナビさんはまるで矢を継ぐように続ける。
『わたくし、ささいなことではテンションは下がりません。趣味は異世界実況をお届けすることで、特技はメッセージを披露することです。好きなタイプはもちろん、芽衣様ですよ。アイラブユー!』
だから、突然、告白されても。
返すべき言葉を探りあぐねていると。
『あ……、スポットナビゲーターなので、異世界実況か、ナレーションが主になってきます。ただし、どこにいても出現率は高めですよ。いつでも、お呼びください。わたくし、愛する芽衣様のためなら、全力を出しつくしますよ!』
「出現率が高め……」
スポナビさんの怒涛の勢いに、あたしは思わず、逃げ腰になる。
「あのさ、俺だけ、現実世界に残ることはできないのか? 病室に誰もいないのはまずいだろうし」
高見橋くんの思いがけない質問に、はっとしてしまう。
確かに、病室に誰もいないのはまずいと思う。
『おっと、残念。どちらか片方だけが現実世界に残ることはできないので、ご注意を。お二人で、快適な神様ライフをお楽しみください』
淡々とした答えとともに、スポナビさんはまるで矢を継ぐように続ける。
『わたくし、ささいなことではテンションは下がりません。趣味は異世界実況をお届けすることで、特技はメッセージを披露することです。好きなタイプはもちろん、芽衣様ですよ。アイラブユー!』
だから、突然、告白されても。
返すべき言葉を探りあぐねていると。
『あ……、スポットナビゲーターなので、異世界実況か、ナレーションが主になってきます。ただし、どこにいても出現率は高めですよ。いつでも、お呼びください。わたくし、愛する芽衣様のためなら、全力を出しつくしますよ!』
「出現率が高め……」
スポナビさんの怒涛の勢いに、あたしは思わず、逃げ腰になる。



